追憶

追憶 · 2023/07/09
どこにでもある、さもない花だと思っていた。  夏の始まりになると、近所の草っ原に咲いていた。  地面からすっくと伸びた姿は凛々しいが、垢抜けない桃色が田舎くさいと思っていた。  いつの頃からか、この花を見かけると、妙な懐かしさを覚えるようになっていた。
追憶 · 2023/03/22
数年前から庭に植えているミニ水仙が満開になった。  春がやって来たのだ。
追憶 · 2022/10/05
大正生まれだった父は、使えるものはとことん使う人だった。  それは、環境に配慮するとか大袈裟なことではない。