ぼやぼやしていたら、今年も、もう終わりが見えてきた。
初雪に浮かれていたら、窓を開けていられる日もありと、気温の寒暖差に右往左往。
暖かさに気を良くして、庭の手入れを一気に済ませ。
ホッとしたら、氷点下を下回る日々。
冬って、なんだか忙しない。
気がつけば、ひと月以上更新していなかった。
書きたいことは、その都度あったのだけど。
何となく先送りしている間に、時間はビュ〜ンと過ぎていた。
こうやって年取っていくのか。
と。
しみじみ感じる。
先週、高齢者施設にいる母に会ってきた。
先月会った時より、二回り小さくなった気がした。
何でだろう。
と、思いつつ。
僅かの時間で部屋を出た。
母が居るのは、介護施設ではなく食事付きの高齢者マンション的な施設である。
一食300円の破格の食事は、母の口には合わない。
好きなものを好きなだけ食べる生活をしていた母は、栄養管理された食事に魅力を見出すことは出来ないのだろう。
幸い、小さなキッチンがついているので、簡単な調理なら可能である。
朝食だけは、食堂で取るが、昼と夜は、自炊をしている。
とはいえ、出来合いのお惣菜を温める程度だ。
週1回、移動販売車が来るのでほとんどのものは手に入るし、欲しいものは注文することも出来る。
だが、母はそれをしない。
移動販売車での買い物が出来ないのだ。
何か嫌な思いをしたらしく、それ以来移動販売車での買い物をしなくなった。
おそらく被害妄想。
なので私は、毎週のように食料を送らなければならない。
菓子パンや惣菜、野菜、乳製品など、すぐに食べられる物ばかりを見繕って送るのだ。
その金額は、私の食費をはるかに上回っている。
それを一週間程度で、ペロリと平らげる。
一体どんな胃袋なのだ!!と毎回思う。
以前の主治医は、太らないようにと毎回釘を刺していた。
今の主治医は、食事に関してうるさく言わない。
ま、米寿も過ぎたし、好きな物だけ食べても、もういいだろう。
今更、あれこれ言いたくないし、言っても理解してもらえない。
私は、淡々と食料を補給するだけである。
「ありがとう」と何度も言われるけれど、私には届かない。
全く嬉しくないのだ。
たまたま娘になってしまったから、その任務を遂行するだけ。
そう思うことでしか、関われなくなってしまった。
母が悪いわけではない。
母のパーソナリティは、母自身の問題ではなく、生まれ持ってのこと。
最近ようやく気がついた。
だから、何も求めないし、望まない。
諦めである。
そんな親子もあるのだ。
小さく見えてしまった母。
実際私よりは、ずっと小さいのだが。
さらに小さく感じてしまったのは、少し切なかった。