短い秋が駆け足で通り過ぎた。
西から風が吹き抜けて、真綿のような雪雲を運んできた。
メグスリの木も紅に染まり、季節が冬へと変わってしまった。
毎週山に登った10月が終わり、11月も登る気満々でいたが、なんやかんやと予定が詰まり、うかうかしていたら山は雪。
会津の山は、もう行けないなぁ。
軟弱ハイカーなので、雪の山へは行きません。
阿武隈の低山をのんびり楽しもうっと。
栃木県との県境那須連山にそびえる、三本槍岳。
毎年秋になると、那須の山に登りたくなる。
今年は、三本槍岳にした。
マウントジーンズスキー場からゴンドラに乗る楽ちんコース。
眺めの良い尾根歩きが気に入っている。
紅葉渋滞に巻き込まれることもない。
登山者もそれほど多くない。
ここを利用する登山者は、必ず登山届を出すシステムになっている。
無事戻れば、名前を申し出て下山確認をする。
万が一、最終ゴンドラで戻らず連絡がつかない場合は、遭難とみなされるのだ。
登山の格好をしていれば、届を出さないとゴンドラには乗れない。
いいシステムだと思う。
登山届けを出すということは、ちゃんとした登山計画がされている指標となる。
ただ、自治体によって書き方や提出方法が違うので、どうしても億劫になる。
何度も行っている山だと、ついスルーしてしまうのは否めない。
登山地図アプリに登録することで、登山届けの代わりになるのもあるが、入力項目が多くて、面倒になってしまうこともある。
が、しかし。
本来、きちんとした計画をして、登山届を出すのがルールなのだ。
登山とは、それほどリスクのある遊びなんだと思う。
最低限として、家族や友達に山へ行くことを告げておくべきである。
慣れた山でも何が起こるか分からない。
思いつきでフラリと行ってはいけないのだ。よね。
と、自分に戒める。
その点、ここのように、届出が必須になっている施設はありがたい。
利尻岳のように、それぞれの宿が届を管理して、義務化しているのもいい。
責任を持って遊ぶ。
これが大人の遊び方なのだな。
10月の山
焼石岳・安達太良山・猫魔ヶ岳・三本槍岳・鎌倉岳