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凍った雫

ギューんと冷えた朝、琵琶の葉の先に光る雫。

朝日を受けて、煌めいているが、いつまで経ってもそのままだ。

ああ、凍っていたのね。

そりゃ、氷点下11度だもね。

 

 寒波のニュースを聞き、毎度必ず凍る場所を保護した。いつもながら、喉元過ぎれば・・・で、冬が来る前に断熱材を巻いておくべきなのに、寒波と聞いて慌てふためく。

 去年は、給水タンクが凍ってしまって、水が出なかった事もあった。まずは、その場所を保護しなければならない。次に排水管。給水できても、排水できなきゃ、恐ろしい水地獄が待っている。氷点下の中水責めにあった日にゃ〜、もう、たまらん。ま、経験済みだけど。

 外回りが終わると、室内の植物を守らにゃならない。何しろ、観葉植物のほとんどは、南国生まれである。北国育ちでも、氷点下になるとへたれてしまう。室内で氷点下は、そうそうなさそうだが、丸一日留守をして火の気がなければ、簡単にチルド室になってしまう。

 一番の弱っかしに毛布を巻いて、ビニール袋で覆った。

 ここの植物は、ほとんどがお客さんから貰ったものだ。それが元気に育って、株分けしてしまったが為に、増えている。冬の室内は、ジャングルだ。自分で増やしたので、守るのも必然となる。

 寒波一段落。みなさん無事で一安心。

 

 東の空が焼けている。

冬の朝はゆっくりだ。その朝日の中、ゆったりとした気持ちで飲む珈琲は、格別に美味い。

 さて、今日は何をしようか。

 ぼんやり考えながら、ストーブに薪をくべる。

 しかし、こう寒い日が続くと、室温は簡単には上がらない。薪ストーブ一つでは、20℃まで上げるのは困難である。

 そりゃ、小さな家とはいえ、ワンルームだものね。非効率だわ。

 でも、冬が好きだ。

 寒くても、凍えても、冬が好きだなぁ。

 

 さて、今月の臨時営業ですが、世の中不要不急の外出自粛が強化されていますし、雪が降る可能性もあるので、見送らせて頂きます。