磐梯山
雲ひとつない晴天。
これは、宇宙の色なのだろうか。ってくらい、真っ青な空。
下界は真夏日予報。
今期の山行を始動した。
平日なので、それほどの混雑はないだろうと。
軽い気持ちで。
早朝出発などせず。
朝ごはんをゆっくり食べて。
おにぎり持って。
トレーニングも兼ねて、ザックは、多少重めに。
スタンダードに八方台駐車場からのアタック。
駐車場は、空きがわずか2〜3台の混雑ぶり。
マジですか。
時間的にこれから登る人は少ないだろうから、まぁ、大丈夫だろう。
雨が少なく、からっからに乾いた登山道。
ブナの森をゆっくり歩き始めた。
登り始めてすぐに、暑くなって来た。玉の汗だ。
半袖Tシャツ一枚になる。
これって、8月上旬の暑さだ。
意識的に水分を補給しつつ、いつもより、ずっとずっとゆっくり登る。
息が上がらないように、休憩もいつもより多くした。
ダケカンバの森に変わる頃、下山する人たちとすれ違う。
夏の登山は、早立ちが基本だ。
一番暑い時間に登るのは、ナンセンスなのだ。
ま、判ってるけどね。
昼少し前に弘法清水に着いた。
キンキンに冷えた清水で手を洗い、昼食にした。
途中から、お腹の虫がぐーぐー鳴いており、頂上までは持ちそうになかった。
炎天下、木陰のない頂上でおにぎりも、ちょっと嫌だと思った。
今日は贅沢。
小屋で冷え冷えのコーラを買った。
もう、どうしましょ!!ってくらい美味しかった。
もちろん、おにぎりも美味。
きゅうりも佃煮も、激ウマであった。
山で食べるおにぎりは、最高のご馳走である。
エネルギーを充填して、頂上を制覇。
飯豊山はもちろん、蔵王、月山まで見えた。
そして、暑くなった身体にひんやりした風が心地よい。
帰り道、飲み終えたコーラのペットボトルに弘法清水を満タンにした。
これは、翌日の朝の楽しみ。
ここの水でいれたコーヒーは、格別なのだ。
おかげで、ザックの重さは、それほど変わらず。
下山もゆっくりと。
駐車場の車は、半分くらいに減っていた。
登山靴を脱ぎ、終わってしまう山行のフィニッシュへと向かう。
ここでは、湖畔のソフトクリームと決めている。
美味いのよ。
染みるのよ。
帰ってから汗を流した後のビールは、もっと染みるけど。
山はいい。
どうしようもなく、いい。