休業も、ぼちぼち2ヶ月になる。
緊急事態宣言は解除され、福島県について言えば、感染者は出ていない。営業再開をしている店舗は多い。
いつまで休んでるの!?
そう思われているだろうな。
現時点で、再開しようと思えば、できないわけではない。だが、しかし、躊躇う理由はいくつもある。
何しろ、店が狭いのだ。席数を減らしたとしても、得策ではない。
おしゃべりを謹んでください。それでは、カフェに来る意味はない。しかも食べ物を目の前に、黙って食って、喋る時はマスク付けろ。と言ったところで、楽しめるわけがない。
テイクアウト!?
テイクアウトの容器を準備して、保冷剤を準備して、コストがかかり過ぎる。作り置きはしないので、待ってもらう時間が心苦しい。これからの季節、食中毒が心配になる。テイクアウトできる設備が整っているとは言い難い。
何より、うちの味が恋しいというよりは、ここでお茶するのが楽しみの人の方が、圧倒的に多いだろう。
メニューの値段には、ここでの時間料金が含まれている。テイクアウトを同じ値段で設定して、誰が買うか。なのに、テイクアウトの方がコストとリスクが伴う。弱小商売では、押し潰されてしまう。
マスク着用や、飛沫防止カーテンの設置、アルコール消毒、窓を開放して換気。今では当たり前になっているこの防止策も、限界がある。
そして何よりも、私が無症状感染者だった場合を拭い去ることはできないのだ。
そんな諸々を考えると、現時点での再開は躊躇する。
目安として、県をまたいでの行き来が可能になり、首都圏からの移動自粛も解除され、第二波が来ないと見定められたら。考えようと思う。
ものすごく慎重だと思うだろうが、慎重にしたい理由があるのだ。
それは、また、いつか。