次々と花開く。
ピンクの花と白い花、どちらも姫リンゴなのだ。今年もたくさんの花をつけたから、きっとたわわに実をつける。摘果もしなければ、消毒もしないため、姫という名にふさわしくなく、ちょっとすすけた赤い実になる。リンゴは、農協推奨の方式だと、年に20回も消毒をするらしい。つまり、形のいい色のいい見てくれ抜群の果実を作るのは、人工的に手を加えないと無理なのである。「奇跡のリンゴ」を作った人がいるが、あれは、まじで奇跡なのだ。あらゆる条件が揃って、長い年月をかけて成功したのだと思う。
虫がついたら、一匹ずつ手で駆除する。極力農薬は使いたくない。店にいる虫に対しても同じで、出来る限り屋外に出て行ってもらう。殺虫剤を使うのは、家屋にスズメバチの巣が作られた時ぐらいである。夏の蚊よけは、蚊取り線香を好むが、最近は、店内に限り無臭のリキッドタイプを使う。カフェの店内で蚊取り線香もくもくは、やっぱりナシ。との自覚はある。
草も、コツコツと引き抜くのを好んでいる。草むしりが結構好きである。店へのアプローチになっている階段は、数年前からあまり草が生えなくなった。根気よく抜き取ったおかげかな。まぁ、それだって人の勝手で抜いているのだが、対一というところでフェアだと思っている。
私は、草を憎んでいないし、虫も憎んでいない。
どちらも精一杯生きている結果、人の生活と折り合いがつかないだけである。自分の生活圏は、自分の手でなんとかする。それぐらいのスタンスだと、いい具合に共存できるのではないかと思っている。まぁ、都合よく、好きな植物植えてるわけで、それを共存とは呼べないのだが。
今日は、久しぶりの雨。木々も草花も、生き生きしている。
雨が落ち着いたら、種を蒔こう。数年先を見越して、野芝育成計画始動さ。